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茜色の空 (辻井 喬) ★★★ [読書]

 大平正芳元首相の一生を描いた、限りなくノンフィクションに近いフィクション。辻井さん(元セゾングループ代表の堤清二さん)の作品はほとんど読んだことないけど、一度、文学関係のフォーラムで講演を聴いたことがあるなぁ。。 
 讃岐の貧農の倅、大平正芳は苦労しながら学問をおさめ、キリスト教との出会い、大蔵省に入ってからの池田勇人との出会いを経て、官僚臭のしない政治家として、権力争いを好まない政治家として歩み、ついには内閣総理大臣に。あらためて真摯で魅力的な人物だと思う。

 正芳が相談する社会思想史の教授、香沼宗一という人が出てくるのだが、これは我が恩師、香山健一先生だろうな。田園都市構想に深くかかわり、のちには中曽根さんのブレーンもやりました。

 市立図書館で借りました。

茜色の空

茜色の空

  • 作者: 辻井 喬
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本



2010-07-03 04:41  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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