再会 (重松 清) ★★★★ [読書]
重松さんの本は久しぶりかな。短編集です。ひとつひとつが丁寧で、こころに沁みますね。
関連があるのは最初と最後だけかな。
「いいものあげる」・・・老舗デパートの一人娘の美智子ちゃんは、転校生の私にいつも”いいものあげる”といっていろいろなものをくれた。デパートの経営が傾いて、スズちゃん以外の取り巻き連中が離れていっても、美智子ちゃんは変わらない、ようだ。そして、美智子ちゃんは引っ越すことになり・・・。
「ホラ吹きおじさん」・・・親戚中の鼻つまみ者である三郎おじさんは、父の弟。でも、僕は嫌いではない。助けてもらったこともあると思っている。一時音信不通だったおじさんが戻ってきて、でももう永くはないという。。。
「永遠」・・・弟のユウちゃんは、同じ障害を持つマナミちゃんと結婚することになった。小さいころ一緒に冒険をした”シノケン”を結婚式に呼びたいというのだが・・・。
「チャーリー」・・・失敗つづきでも頑張るチャーリー・ブラウンは、僕に似ているし、僕の息子にも似ている。
「人生はブラの上を」・・・幼馴染のムウは、のんきな性格だけど、幸運を置き忘れてきた子だった。
「ロング・ロング・アゴー」・・・工事現場が懐かしい小学校だった僕は、転校してしまった初恋の彼女の消息を知りたくなった。仲のよかったスズちゃんと連絡がとれたけど・・・。
”再会”ということですね。
市立図書館で借りました。
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