風をつかまえて (高嶋 哲夫) ★★ [読書]
高嶋さんの小説は、「M8」「TSUNAMI」「ジェミニの方舟」の三つだけ、災害ものしか読んでいなかったので、普通の、というと語弊があるかもしれないけど、こういうのもいいですね。でも、やはり科学や技術に大きくかかわります。大きな風車の話ですからね。 高校卒業の直後、友人の死と母親の死が重なった状況で、突然家を飛び出して7年。優輝は故郷の北海道、内知町に帰ってきた。父の経営する鉄工所は、父・真二郎と姉・知恵以外には従業員の豊臣が1人いるだけで細々とやっていたが、町の事業としてたった600万円で風車づくりを請け負っていた。その設計は、優輝も教わった高校教師の藤江。優輝は造船所で働いていた経験を生かして仕事に取り組み始めるが・・・。
幼馴染で北大大学院生の由紀子、友人の秋津と大木、そして家を出て東京で働く兄の慎一も。皆の協力を得ながら、挫折から大きく復活する風車計画。思わず応援したくなりますね。
市立図書館で借りました。
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