愛についてのデッサン (野呂 邦暢) ★★★★ [読書]
桜庭一樹さんが読書日記の中であまりにも絶賛していたので、興味を持って読んでみました。確かに良い本だし、最近新刊ばかり読んでいたのでよけいに新鮮に感じられたような気がします。
父から東京の古本屋を継いだばかりの佐古啓介が、古本屋で見聞きしたこと、友人の岡田章雄が持ち込んできたことに興味を示し、ときに旅に出る。その中での人との出会いが、なんというか、解説の佐藤正午さんによれば詩情あふれて、描かれている。うまく説明できないけど、いい本だなぁと思う。
構成されているのは六つの旅である。「燃える薔薇」「愛についてのデッサン」「若い沙漠」「ある風土記」「本盗人」「鶴」。誌はあまり読んだことないけど、作中に登場した丸山豊さんの詩集”愛についてのデッサン”も目を通してみようかな。
市立図書館で借りました。
2007-09-30 10:22
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