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アヒルと鴨のコインロッカー ★★★★★ [映画]

 静岡シネギャラリーで公開初日の今日、最初の上映を観てきました。これはものすごい映画ですよ。
 小説を読んだのは、たしか2・3年前だったけど、これを映画化するって聞いて、「えっ、一体どうやってやるの、これ」と思いました。もともと映画でよく使われるクロスカッティング(カットバック)の手法で現在と二年前を描いている小説だが、それをそのまま映画でやってしまうと台無しになってしまうからね。ブータン人も出てくるしね。そうかぁ、こういう方法でしたか。<椎名が想像している二年前の映像はモノクロ、実際の二年前の映像はカラー
 それともう一つ、伊坂幸太郎の世界というものが映画でも全然損なわれていません。小説で描かれてきた笑いや切なさがもうそっくりそのまま感じられます。決してすべてが小説に忠実なわけではありませんが、小説のよさが全然損なわれることなく、なおかつ素敵な映画になっています。
 河崎が椎名に呼びかける”ディラン”というセリフ。二度目がね、凄くてね、感性を刺激します。とにかく瑛太には脱帽だよ。椎名くん(濱田岳)もいいキャラだし、麗子さん(大塚寧々)も存在感あったね。そして「助けられる人は助けたい」を実践してた。
 ストーリーを知っていてこんなに楽しめたのです。もし、知らなかったらどうだったのでしょうか。
 静岡市の皆さんは、是非、いや必ずシネギャラリーに出かけてください。伊坂さんのいうとおり「こんなに良質の映画はそうそう、ない」ですよ。9月29日~10月12日の10:30、14:55、18:55に上映されます。他の地区の皆さんも、まだどこかでやっているかもしれません。絶対観てください!

追伸:
 そうそう、ボブ・ディランの「風に吹かれて」が前編にわたって流れ、椎名や河崎も歌ってた。よかった。観終わった後にクルマで出かけたとき、この曲をエンドレスでかけてしまいました(笑)。


2007-09-29 21:10  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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