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吉原手引草 (松井 今朝子) ★★★ [読書]

 今年の直木賞受賞作。いままで松井さんのことは全然知りませんでした。読んでみてビックリ。こういうのも面白いですね。
 吉原の舞鶴屋の花魁、葛城が何か大変な騒ぎを引き起こしたようだ。引手茶屋、幇間(たいこもち)、女芸者、船頭、女衒、当の舞鶴屋の見世番、番頭、番新、遣手、床廻し、そしてお大尽などの話を通じて、葛城の起こした事件の真相が解けていく。様々な人物の一人語りだけで構成されているので、読み始めたときはなんじゃこれと思いましたが、これがなかなか面白い。こういう書き方で読ませるというのは凄いことだと思います。
 それにしても吉原っていうのも凄いとこだったんですね。いや別に、行きたかったなんて言ってるわけじゃあありません(笑)。”ありんす”言葉は、地方娘の訛りを矯正するのが難しいから、などという吉原ミニ知識も豊富です。禿(かむろ)とか、読めないよ。  

 市立図書館で借りました。

吉原手引草

吉原手引草

  • 作者: 松井 今朝子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本


2007-10-02 16:38  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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