有頂天家族 (森見 登美彦) ★★★★ [読書]
いやー、森見さんの新作はやっぱり森見ワールドです(当たり前)。
”人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。平安遷都この方続く、人間と狸と天狗の三つ巴。”そうかぁ、京都はそういう街なんだー(笑)。「立派な父の血を引きそこねた阿呆たち」と言われる、下鴨総一郎が残した4匹の息子たち(狸)。長男は責任感だけを、次男は暢気な性格だけを、三男は阿呆ぶりだけを、四男は純真さだけを受け継いでいる。その中の、三男の矢三郎を語り手として物語は進行していく。ユニークな母のほか、天狗の赤玉先生、弁天、下鴨家のライバル夷川早雲とそのこどもたち、忘年会で狸鍋を食う金曜倶楽部の面々。父が狸鍋になった真相は何か。新しい”偽右衛門”(狸の頭領)は誰に決まるのか。今年の狸鍋の具は誰か。
狸鍋ねぇ、恐ろしいなぁ。偽電気ブランを飲んでみたいなぁ。
偽電気ブランを愛飲し、自家用電車を持っている寿老人って、李白さんのようだ(「夜は短し歩けよ乙女」参照)。う~ん、第二部は10月の「パピルス」から連載開始とのこと。早く読みたい!
谷島屋書店曲金店?で購入。
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