静岡県は市場調査に適した県か [雑記]
昨日の静岡新聞社会面に、静岡文化芸術大学の院生たちが調査した結果として、「消費支出の面では静岡県は平均的ではないから市場調査には向かないかもしれない」という記事が載っていました。見出しだけをみると”おっ”と思いましたが、内容を見ると少し疑問符がつきますね。これも統計記事の問題かもしれません。
まず、消費支出の面だけで市場調査を行うわけではないし、もともとお茶系の飲料については静岡の特殊性があるので市場調査の対象となっていないのです(お茶の味にはうるさいから)。それに記事の中では「もはや」といっているけど、昔の調査と比較しているわけではないのは問題ですね。たぶんですが、この傾向は昔も同じだと思います。昔から、カレーやギョーザの消費量はなぜか多いんですよ。でも、塩の消費量とかを調べると全国平均なんです。
統計データをもとにこういう調査を行ったことは評価されるべきことだと思います。ですから、もう一歩以前のデータをもとに調査を行い比較すること、そして結論との結び付け方を注意すると素晴しい研究になっていくのではないでしょうか。もちろん、私も人の研究にケチばかりつけていないで、頑張らないといけませんけどね。
ちなみになぜ僕がこのことに詳しいかというと、以前の職場で「テスト・マーケティングにみる静岡県の特性」という調査を行ったことがあるからです。企業へのアンケート及びヒアリングの結果、なぜ静岡県でテスト・マーケティング(一般発売する前に限定発売して、その結果、値段、形状、生産量などを変えて製品化をめざすためのもの。一般発売されないことになるものも多い。単なるテスト販売とは異なる)が数多く行われてきたのかを明らかにしました。この話はまた別にしたいと思いますが、商品によってテスト・マーケティングされる地域が異なることもありますし、消費性向以外にも、規模やメディアの状況が重要な判断材料になっています(たとえば広島県でTVCMを流すと四国で受信されてしまうけど、静岡県ではそういうことがない)。
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お~!面白いですねえ(^^♪
その土地で色々違うのだなあ!
by ゾウ (2006-03-19 23:51)
ええ、面白いですよー。
ネタはたくさんあるので、また今度詳しく報告します。
by kage (2006-03-20 21:40)