聖女の救済 (東野 圭吾) ★★★ [読書]
ガリレオシリーズ第2の長編。あれがあまりにも凄すぎるので、比較されるとつらいけど、これもなかなかの作品だと思います。タイトルの意味は・・・そうだったのかぁ。 会社社長、真柴義孝が毒殺された。パッチワーク教室を主宰する、妻の綾音は実家に帰っており、第一発見者は綾音のアシスタントを務める若山宏美。宏美は義孝と不倫関係にあり、妊娠していた。宏美が疑われるが動悸がない。綾音もアリバイがある。どうやって殺されたのかもわからない。。。草薙と内海は意見を対立させながらも捜査を進め、内海は草薙には内緒で湯川を引っ張り出す。湯川の推理は”虚数解”。解けるのなら”完全犯罪”が成立するという。
昨日、仕事(ロボカップジャパンオープン2009大阪)に出かけた電車の往復で、ほとんど一気に読んでしまいました。相変わらずの面白さ、そして登場人物の存在感。終盤に差し掛かったところで読者としては手口を読めるんですけど、湯川先生と同様に”でも本当かなぁ”とも思ったりね。
”救済”の意味は、言葉にしなくて読者にわからせてもいいかなとも思いますけど。この点は「流星の絆」の唯一の欠点と共通する、東野さんの読者サービスというか読者を下に見る意識なのかもしれません。
まだ、丸善新静岡センター店があったころに購入。
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