私の男 (桜庭 一樹) ★★★★ [読書]
桜庭さんの新作。これはなんだ!怪しい!こういう雰囲気のお話は好きじゃないはずなのに。。。なぜか引き込まれていく。
2008年6月、腐野 花(くさりの はな)は尾崎 美郎(おざき よしろう)と結婚する。それは、養父である淳悟から”離れる”ことの決意だった。
2005年11月、父親が親会社の専務という立場の尾崎 美郎は、受付の派遣社員である腐野 花に出会い、自分を不幸に思っている気持を見抜かれてしまう。
2000年7月、腐野 淳悟は、逃げるように東京に出てきたアパートで、昔の知り合いである警察官の田岡の訪問を受ける。
2000年1月、腐野 花は、孤児になったときから親切にしてくれている大塩の親父さんに、写真を撮られてしまう。
1996年3月、大塩 小町は、腐野 淳悟との結婚をあきらめる。
1993年7月、竹中 花は、生まれ育った奥尻島の震災で家族をすべて失う。探しに来てくれたのは、大塩の親父さんと腐野 淳悟という親戚の青年だった。
これでもかなりネタバレかな。章が進むごとに、昔に遡り、謎が明らかになっていく。花と淳悟の絆はなぜ深いのか。お父さんとは何か、お母さんとは何か。そして娘は。
とにかく、桜庭一樹さんは凄い人だと思いますよ。ジェットコースター小説とは違った意味で、ぐんぐん引き込まれていきます。
市立図書館で借りました。
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