木洩れ日に泳ぐ魚 (恩田 陸) ★★★ [読書]
恩田さんの新作。キャラメルボックスの「猫と針」に似た雰囲気の小説だと思いました。直接の登場人物は二人だけ。その二人の会話だけで話が成り立っています。
高橋千浩と藤本千明。二人は一緒に暮らしていた部屋を引き払うことになり、ほぼ片付けを済ませた。がらんとした最後の夜、真実を求めて、飲みながら語り合う。二人は双子の兄妹だが、生活が苦しかったために千明は養女に出されていたのだ。1年前の山での出来事、幼い日の記憶を徐々に思い出して。。。
恩田流のサスペンスという要素もあり、読み応えがあります。二人の視点が交互に書かれていきますが、読みにくいわけではないし、人の心の機微がうまく表現されているなぁと思います。特別に凄く面白いというふうに感じるわけではないけど、なぜか読んでしまうのが恩田作品。この小説もそのとおりでした。
市立図書館で借りました。
2007-10-08 20:21
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