家日和 (奥田 英朗) ★★★★ [読書]
奥田さんの新作は、家をテーマにした短編集。素敵なお話がたくさん詰まっています。
○「サニーデイ」・・・インターネットオークションに嵌った主婦の話。夫の隠れた愛情を感じて、彼女は。。。
◎「ここが青山」・・・会社が倒産し、妻が働きに出たため主夫となったが。。。とってもいい感覚。”親は子供のことを少しも理解していない。でも存在がありがたい”確かにそうだ。しかし、”人間(じんかん)いたるところ青山(せいざん)あり”という言葉は、もう知らない人が多いのかな。
◎「家(うち)においでよ」・・・別居を始めて自分の趣味の部屋を作った男。友人が集まり、そして妻は。。。これ、ホントに素敵なお話。
×「グレープフルーツ・モンスター」・・・これは、在宅のアルバイトをしている主婦の妄想の話でイマイチでした。
○「夫とカーテン」・・・すぐに起業したがる夫とイラストレーターの妻。夫の起業にイラストが影響されるようで。。。
△「妻と玄米ご飯」・・・作家の妻はロハスに嵌って。。。気持ちはよくわかる。
一つを除いて楽しく読めます。こういう短編を書けるのはすごいなぁと思いますよ。
市立図書館で借りました。
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はじめまして、楽しく読ませてもらいました。
by タークン (2007-09-09 09:08)
奥田さんは結構好きで数冊読みました。家日和は未読なので読みたいと思います。その前に先日オススメされていた隠蔽捜査を読みたいのですが。なかなか図書館で借りれません・・・
ちなみに奥田さんの真夜中のマーチは読まれましたか?陽気なギャングのようにスピード感がある小説が好きな私のお気に入りの一冊です。読書家の方からするとちょっと物足りないかもしれませんが、ぜひ。
by たすけ (2007-09-14 13:17)
タークンさん、たすけさん、コメントありがとうございます。
真夜中のマーチは読んでいないので、今度借りてみますよ。面白ければなんでも読みますよー(笑)
by kage (2007-09-19 00:18)