クジラの彼 (有川 浩) ★★★★ [読書]
有川さん、面白い!
甘っちょろい恋愛小説だといえるのかもしれないけど、単なる恋愛小説ではない。そこは有川さん、面白すぎです。6つの短編が収められていますが、すべて自衛隊ものです。
「クジラの彼」・・・潜水艦乗りの冬原が聡子を気に入るきっかけは、”潜る”と”クジラ”でした。しかし、潜水艦乗りの彼氏を待つのは大変だ。
「ロールアウト」・・・航空機の設計士である宮田絵里。基地の格納庫への通路は”男子トイレ”だった(笑)。次世代輸送機の設計にあたりポイントとなるのは”トイレ”をどうするのか。航空自衛隊の高科と絵里の会話、そして絵里の上司を高科が説得する方法がとても笑えます。一番のオススメ。
「国防レンアイ」・・・WAC(女性陸上自衛官)の三池舞子は、泣く子も黙る女教官。いつも三池のはけ口にされている同期の伸下雅史が可哀想(笑)。
「有能な彼女」・・・冬原と同じクジラに乗る夏木大和の彼女は、優秀な技官の望。一人であれこれ悩む夏木にはまったく困るね。
「脱柵エレジー」・・・清田と吉川。脱柵の先輩後輩(笑)。みんなちょっと出てみるときは同じらしいね。
「ファイターパイロットの君」・・・今度は戦闘機乗りの彼女は妻になり母になった。でも、光稀と高巳と娘の茜は幸せだな。
市立図書館で借りました。
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