でかい月だな (水森 サトリ) ★★★ [読書]
面白そうだと思って手に取りました。これも一種の青春小説なのかな。SFっぽいところもあるけどね。
中学1年生の沢村幸彦は、友人の綾瀬涼平に蹴落とされて大怪我を負ってしまう。何とか通学できるようになり、1年遅れの2年生になるが、大好きだったバスケはもうできない。わけのわからない”やさしさブーム”が学校にも街にも蔓延するなか、理科実験室の主のペテン師?中川京一、ひと言も発しない邪眼?横山かごめ、などのユニークな登場人物に囲まれ、幸彦はどうしたらいいのかわからなくなる。そして涼平はどうしているのか。
感情の動きはよく伝わってくるが、何か物足りないところもあるのも事実。「となり町戦争」を読んだときに感じた物足りなさと共通するような気がします。でも小説としては面白いですよ。第19回小説すばる新人賞受賞作。
市立図書館で借りた。
2007-02-03 07:41
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