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レインツリーの国 (有川 浩) [読書]

 「図書館内乱」の中でも重要なポイントの一つとなる作品です。
 向坂伸行は、昔読んだ小説「フェアリーゲーム」が気になっている。その感想を話し合いたいという思いをずっと持ち続けていたのだが、あるとき「レインツリーの国」というサイトで共感を憶える感想を読み、思い切ってメールをしてみるところからこの物語は始まる。そして、”ひとみ”からの返事が届く。「図書館内乱」を既に読んだ方には、この先がなんとなくわかるのではないでしょうか。まだ読んでいない人は…読み終わってから以下の白文字部分をお読みください。
 身の回りの人や、彼氏や彼女にしたいなと思うような人の耳が聞こえにくいとしたら。。。「聞く」と「聴く」の違い、耳の不自由な方々も生まれつきなら日本語は第二言語(第一言語は手話)だけど、日本語を覚えてから聴力を失った方は日本語が第一言語とか認識していなかったこともたくさん学ばせてもらえた本でした。そしてそれ以上に、中途失聴者であるひとみと健聴者である伸行との間のやりとりに深みを感じさせてもらいました。こういうやりとりができることは素晴しいことだと思います。

 もちろん、別に「図書館内乱」を読んでからでなくても構いませんよ。純粋に良質の小説です。是非読んでみてください。

市立図書館で借りました。

レインツリーの国

レインツリーの国

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/09/28
  • メディア: 単行本


2006-10-28 22:28  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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