大きな熊が来る前に、おやすみ (島本 理生) &ナンバーワン・コンストラクション (鹿島田 真希) [読書]
2編とも新潮1月号に掲載された芥川賞候補作です。
以前、最年少候補で有名になった島本さんの作品は読んだことがなかったのですが、結構いいですね。「大きな熊が来る前に、おやすみ 」は、同棲している会社員の徹平と保母の珠実のお話。二人がそれぞれ育ったきた環境を背景に、壊れてしまいそうだけど変わろうと努力する二人。”少しでも相手に変わる意志があって、それに付き合う体力と気持ちが私にあるかぎり、付き合い続けるしかない”というフレーズに、妙に納得してしまいました。
「ナンバーワン・コンストラクション」は少し難解。鹿島田さんも初めて読みましたが、う~んよくわからない。建築史を背景に、S教授とM青年、N講師、そしてMとNを愛する女性たち。”心の中に意識のビルを建てる”ことと”愛し合う”ことの関係は?など、アタマがこんがらがりました。読んでいて楽しくありません。だから芥川賞候補なのかもしれないけど。。。
図書館で借りました
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