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あの日にドライブ(荻原浩) [読書]

 人生、なかなかうまくいかないのが当たり前。でもやり直しはきかない。そう思います。
 主人公は、つい支店長に逆らってしまった一言をきっかけに一流銀行を辞めてタクシードライバーをやっている43歳。でもその過去を思い切りひきづったまま。想い出にふけりながらというか、過去に戻りたい、人生をやり直したいと思いながらやむを得ずタクシーを転がす毎日。でも、タクシードライバーのコツをつかんで円形脱毛症も改善していく。奥さんもいい人だし、こどもたちもいい子だ。ちょっと現実感がない気がするけどね。
 「明日の記憶」を読んだときは自分がすごく心配になったし(実際、記憶力が衰えていると思う)、「メリーゴーランド」には共感したし、「さよならバースデイ」にはショックを受けた。これらよりはインパクトや面白さには欠けるかな。
 しかし、銀行ってここに書いているようなひどい世界なの?びっくりだね。上司が帰るまでは帰れない。休日のゴルフどころか、上司が飲みに行こうといえば断れない。仕事の話でも上司に逆らえない。ご機嫌伺いして出世コースから外れないようにする。オレじゃあ、一日たりとも勤められない。
 そうそう、もちろん我が家の子どもたちもいい子です(笑)。

2005円、光文社
市立図書館で

あの日にドライブ

あの日にドライブ

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: 単行本


2005-11-10 23:07  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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