これからの「正義」の話をしよう (マイケル・サンデル) ★★★ [読書]
今ごろ、という感じですが、昨年気がついた時には評判になっていて、図書館の予約もしたのですが、ようやく今月借りることができました。
ベンサム、J・S・ミル、カント、ジョン・ロールズ、アリストテレスなど古今の思想家の文章や数多くの実話から、「正義」を考える。確かに評判になるだけのことはあるなと思います。人は、常に”ジレンマ”に陥っているのでしょうね。
1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか。貧しい人々に再分配するのは公正なのか。はるか昔の世代の犯した過ちであっても、いまの私たちに償いの義務があるのだろうか。自分の命を亡くす権利が自分にはあるのだろうか。家族が犯罪者とわかったときに、密告すべきか。
”正義”の正解があるのかどうかはわからない。時代で定義されるものなのか、自分で定義するものなのか、この本は考えるきっかけを与えてくれることだけは間違いないです。
市立図書館で借りました。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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