地域再生の罠 (久繁 哲之介) ★★★★ [読書]
商業施策の参考にと思って購入。「まちづくり成功事例を視察に行くと、うそばかりなのはなぜ?」
なかなか面白いです。鵜呑みにはしないで考えますけど。「
地域再生の罠」は、次の二つが本質的な問題だと筆者は言う。
①「目に見える」「誰でもわかる」ものを偏重し、とりわけ「数値や力の大きい」ものや権威に依存する。
②「目に見えにくい」「気がつきにくい」ものを軽視する。
地域再生の本質は「交流、心の再生」という点に異論はない。要はいかにそれを実現するか。地域づくりの「仕組み」にイノベーションを起こしたいと私も思う。
こういいきっていいのかと思うようなところもありますけど、注目を集めるということではいのかなと。提言として挙げられている、スローフード、スポーツクラブはあくまでも考えられるものの一つということなので、うまく使いこなせそうなところはチャレンジしてもいいのかなという程度で。
次の点は同意又は参考になると思ったところ。
・知名度が上がってブランド化すると使い勝手のよさが悪くなるのは、現代消費社会の特性。
・西洋でのコンパクトシティはまさに市民のライフスタイルに合致している。
・大資本チェーンのコンビニエンスストアで地域産品を自治体が推進することに疑問を感じる。
・シャッター商店が改築をしない理由は、商店という事業用地が相続税などで優遇されているから
西洋の街をすごく持ち上げているところは大変気になりますが、読んでみる価値はあると思いますよ。
(私はアジアの雑多というか雑駁な街がいいと思っています)
戸田書店(葵タワー)で7月26日に購入しました。
地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
- 作者: 久繁 哲之介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: 新書
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