海の底 (有川 浩) ★★★★ [読書]
後の作品である「クジラの彼」を先に読んでしまっていたので、知っている人が登場している!という感覚で楽しく読めました。
海上自衛隊の潜水艦「きりしお」に実習幹部として乗り込んでいる、熱くなりやすい夏木大和二尉と冷静沈着にみえる冬原晴臣二尉。二人は平時は問題児ではあるけど、有事に必要な人材といわれている。横須賀港に停泊中、突然事件は発生する。巨大ザリガニ?(サガミ・レガリスというエビの巨大化らしい)の来襲である。逃げ遅れたこどもたちを助けて艦内に逃げ込む二人。その過程で尊敬する艦長は命を落とす。レガリスに囲まれてでるに出られない二人と子供たちとの艦内生活。地上では機動隊が大奮闘。自衛隊はいつ投入されるのか。
我が国の自衛隊と警察の関係や政府のだらしなさを背景に、航海するわけではないけど潜水艦乗りの厳しさ、こどもたちの成長、そして恋心が描かれていきます。「クジラの彼」はこの事件をはさんで描かれているんですね。そして夏木と望はここで出会っているんだ。すごく楽しみながら読むことが出来ましたよ。
市立図書館で借りました。
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こんばんわ。
私も「くじらの彼」から入ったので、わかりやすくて
おもしろかったです。
有川さん、私の中で急上昇中です。
by よろずや「M」 (2007-04-08 23:59)
よろずやMさん、nice!ありがとうございます。ホント面白くて、もう一度クジラの彼を読み直そうと思っています。
by kage (2007-04-09 00:56)