お腹召しませ (浅田 次郎) ★★ [読書]
前に「中央公論」で時々読みきりが載っていたので気になっていた短編小説集。
表題作のほか、「大手三之御門御与力様失踪事件之顛末」「安芸守様御難事」「女敵討」「江戸残念考」「御鷹狩」の計6編。いずれも幕末の江戸が舞台。殿様も御家人も、その人間くささが面白い。作者が最後に書いているように、ありえない嘘を交えることで歴史の一物語が面白く描かれるんですね。しかし、「お腹召しませ」の妻子の態度に遭遇する又兵衛はせつないのう。
市立図書館で借りました。
2007-04-03 05:50
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