安徳天皇漂海記 (宇月原 晴明) [読書]
直木賞候補になった、歴史ファンタジー小説です。最初は面白くなさそうだと思ったのですが、読んでいくうちに引き込まれていきました。
第1部は源実朝、第2部はマルコ・ポーロが主人公になっていますが、話は続いています。実朝の意外な行動の背景にある”安徳天皇”の存在。そう、平家滅亡の壇ノ浦で三種の神器とともに海中に沈んだ幼帝”安徳天皇”です。琥珀の球の中ではあるが、幻術師の天竺丸とともに実朝の前に現れる。そして実朝は・・・。”安徳天皇”とマルコを結ぶきっかけは元寇です。なぜ一夜にして元の大海軍は消滅させられてしまったのか。そして南宋の末期。
意外と面白いし、史実の中で不明となっている部分を奇想天外な解釈でつなげています。歴史に想像力をかきたてたい人にオススメかな。
図書館で借りました
2006-07-21 06:51
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