ノエル (道尾 秀介) ★★★★ [読書]
連作ではないけど、三つの話が少しずつ関連する短編集というのかな。これ、結構好きだ。たぶん、道尾さんに期待してしまう小説だからだろうな。
「光の箱」・・・童話作家・卯月圭介と、中学の同級生・葉山弥生のお話。これは、以前「Story Seller」で読んでいるけど、もう一度読み返してみて、やっぱり好きな作品だなと思ったよ。
「暗がりの子供」・・・もうすぐお姉ちゃんになる、莉子。入院中のお祖母ちゃんのところに一人で出かけたときに、図書館から借りてきた「空飛ぶ宝物」という童話を忘れてきてしまった。
「物語の夕暮れ」・・・児童館で読み聞かせボランティアを夫婦で続けてきた与沢。妻の死後は一人で続けていたが、もうお終いにすることにしたとき、偶然かつての自分の家に童話作家が住んでいることを知り、あるお願いをしてみたが。
こういうふうに三つの話をつなげていて、それぞれが独立で道尾さんらしいストーリー。これは一度読んでみてくださいね。
市立図書館で借りました。
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