花や散るらん (葉室 麟) ★★★★★ [読書]
葉室さんの最新作は「いのちなりけり」の続編です。
次の直木賞はこれで決まりでしょう。
雨宮蔵人(あまみや くらんど)は妻の咲弥、娘の香也とともに、鞍馬の山裾の村で暮らしている。ある日、咲弥は中院通茂から呼び出しを受け、関白近衛家の家司である進藤長之と絵師の尾形光琳に会う。将軍綱吉の生母に従一位を賜るため、高家の吉良上野介が公家衆に金を貸し、禁裏を思いのままにしようとしているらしい。
・・・
赤穂浪士の討ち入りに新解釈を加えて、一気にそして鮮やかに読ませます。香也の出生の秘密、一途な蔵人、蔵人を信じる咲弥、同じく一途な気持ちを持ちつづける羽倉斎、そして町子。
和歌をポイントにした素敵な物語です。「いのちなりけり」とあわせて是非読んでください。
いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の花や散るらん
市立図書館で借りました。
2009-12-19 02:10
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