プリズン・トリック (遠藤 武文) ★★★ [読書]
第55回江戸川乱歩賞受賞作。惜しいなぁ。人物描写が優れているところもあって★四つかなぁと思う部分と、最後が全然どんでん返しにもなっていないので★二つかなぁと悩んで、結局★三つ。 交通刑務所で起きた密室殺人。犯人は逃走。当初、犯人と思われた受刑者は殺された方だった。ところが、逃走した受刑者はそもそも他人になりすまして刑務所に入っていた。。。殺された受刑者の刑期はそんない長くない。なぜ、わざわざ刑務所に入って殺人を犯したのか。どうやって殺したのか。そして、その理由は何か。
ところどころの設定に無理を感じつつも、交通事故の遺族の感情など、描写にすぐれる部分があり共感をおぼえます。ただ、肝心のトリックは雑だと思うし、何よりも、終章を読んでいて、裏が見えてくる(終章を書いている人物が騙されていることがわかる)ので、ラストが全然どんでん返しにならないのです。
次の作品に期待かな。
市立図書館で借りました。
共通テーマ:本
はじめまして。
ちょとこの本には問題を感じているものです。
それについては、自分のブログ記事にUPしたいと思います。
by ゆめ (2009-11-14 13:44)