康子十九歳 戦禍の日記 (門田 隆将) ★★★★ [読書]
ノンフィクション作家としていま一番乗っている門田さんの新作。こういうこのを読むと歳をとったことを実感します。涙腺が緩くなったよ・・・。
原爆で即死した広島市長、粟屋仙吉の次女、康子。聡明で、強い正義感と使命感を持った女性。彼女の日記と家族への手紙、友人の証言から、その素晴らしい人物像が浮かび上がります。戦争末期、女学生も造兵廠で働き、そして疎開、終戦。父たちの被爆死、生き残った母の看病に駆け付け、二次被爆してしまう康子。彼女のわずか十九歳の生涯を貫いた、強烈な家族愛。本当に強烈です。彼女を育てた父母、粟屋仙吉さん夫妻のことももっと詳しく知りたいと思うようになりました。
市立図書館で借りました。
2009-10-29 06:33
nice!(1)
コメント(2)
トラックバック(0)
共通テーマ:本
共通テーマ:本
kageさんのあらすじを読んでいるだけで、悲しみ?怒り?が伝わってきます。読みたい本ですね。書店で見付かりますかね~。
by 広島ピアノ (2009-10-29 09:19)
コメントをありがとうございます。
ただ、怒り?というのは違うかな。大東亜戦争は事実として受け止め、その時代をわずかではあったけれども生きた、素晴らしい日本女性とその家族愛に胸を打たれた、ということですね。
by kage (2009-10-30 04:23)