鷺と雪 (北村 薫) ★★★★ [読書]
北村薫さんの「花村英子とベッキーさん」シリーズ第三作です。この雰囲気がなんともいえず好きです。本当にもう完結なのでしょうか・・・。 時代は昭和初期(昭和11年ころ)。上流階級の子女が集まる女子校(女子学習院らしい)に、ベッキー(別宮みつ子)さんの運転する車で通う、私=花村英子。ベッキーさんのアドバイス、サポートを受けながら、学校のお嬢さま方、親戚の方々との会話から興味をもった事柄を考え、英子さんは成長していきます。
失踪しルンペンとなっていた子爵を描いた「不在の父」。この時代も中学受験は大変だったんだなとせつない「獅子と地下鉄」。そして表題作はドッペルゲンガー(分身)を話題にした「鷺と雪」。
このシリーズも、二・二・六事件で幕を閉じたようです。もっと読みたい・・・。
文藝春秋のホームページに北村さんのインタビューが載っていました。
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http://www.bunshun.co.jp/pickup/sagitoyuki/index.htm
市立図書館で借りました。
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