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人とロボットの秘密 (堀田 純司) ★★★ [読書]

 仕事でロボットのことを考えているので、参考になるかと思い、読んでみました。 著者は”ロボットをつくるためには人間を知る必要があり、ロボットをつくることで人間そのものの謎に迫ることができる。ロボット工学とは、つまりそうした学問であり、今この瞬間にも独自の人間観を我々に突きつけている分野である。ここを取り上げよう”と思って書いたそうである。もちろん、ここに至るまでに予備取材があり、実際にロボット工学者に会った上でのことです。でも、そのとおりだと思いますね。だから、ロボット研究は総合的な学問のはずです。ロボットは人間の代替機能として考えられ、部分部分の研究だけでも役に立つことはあるけど、本当に人間の機能を代替させるためにはそれぞれをつなぐもの、そして”意識”についても考えていかねばなりません。
 人工知能の研究過程で”体がなければ心もない”というところにたどり着いたというのは考えてみれば当然かもしれないけど、画期的なことのような気がします。ただ、”人間の心が、肉体から離れつつある”ということは本当にそうなのかな。
 そして、”人間はこの体だからこそ、人間らしい心を持つ”(永井豪)という指摘に出会えたことは嬉しいことでした。

 職場で借りました。

人とロボットの秘密

人とロボットの秘密

  • 作者: 堀田 純司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/07/03
  • メディア: 単行本



2008-08-29 05:28  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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