時が滲む朝 (楊 逸) ★★★★ [読書]
今回の芥川賞候補作。前回の「ワンちゃん」より遥かに面白いです。 中国の西北部の貧しい地域に住む梁浩遠は、友人の謝志強とともに、秦都の秦漢大学に進学する。学ぶことの楽しさを覚えた大学時代、世の中は”天安門事件”のとき。甘凌洲先生に心酔し、女学生白英露らとともに民主化運動にのめり込む梁浩遠。大きな挫折を経て、いまは日本で家族のために働きながら中国の民主化を願う梁浩遠。妻の梅、その兄である大雄、集会で知り合った黄、中国でデザイナーとして頑張る謝志強、フランスにいる英露、そして甘先生。それぞれの人生が思い浮かべられます。”ふるさと”を感じる好短編です。
市立図書館で借りました。
2008-07-10 07:45
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