SSブログ

時が滲む朝 (楊 逸) ★★★★ [読書]

 今回の芥川賞候補作。前回の「ワンちゃん」より遥かに面白いです。 中国の西北部の貧しい地域に住む梁浩遠は、友人の謝志強とともに、秦都の秦漢大学に進学する。学ぶことの楽しさを覚えた大学時代、世の中は”天安門事件”のとき。甘凌洲先生に心酔し、女学生白英露らとともに民主化運動にのめり込む梁浩遠。大きな挫折を経て、いまは日本で家族のために働きながら中国の民主化を願う梁浩遠。妻の梅、その兄である大雄、集会で知り合った黄、中国でデザイナーとして頑張る謝志強、フランスにいる英露、そして甘先生。それぞれの人生が思い浮かべられます。”ふるさと”を感じる好短編です。

 市立図書館で借りました。

文学界 2008年 06月号 [雑誌]

文学界 2008年 06月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/05/07
  • メディア: 雑誌



2008-07-10 07:45  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。