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研究テーマ [大学院]

 ようやく研究テーマを絞りましたのでご報告(まだ全然完璧ではないですけど)。
 研究領域は「科学技術社会論」の中の「社会的合理性と科学的合理性」です。
 具体的には、過去に科学技術と社会との関係の中で、政策決定や意思決定が行われた問題について、社会的合理性(社会の中での妥当性判断)と科学的合理性(科学者の中での妥当性判断)の観点から検証して標準化モデルを作成し、現代の課題にあてはめることができればいいなと思います。
 
 何言ってるかわかりませんかねぇ。オレもわかりません(笑)。これがきちんと説明できるようにすることがまず第一歩だな。

 例えば、ガリレオの裁判で考えてみよう。
 「地球が太陽のまわりを廻っている」というのは、現在ではもちろん”科学的合理性”のあることですが、当時はガリレオなど少数の人間の意見であり、”科学的合理性”があるといえることがらではなかったし、その当時は”科学的合理性”はなかった。”社会的合理性”としては「太陽が地球のまわりを廻っている」ということ。その”社会的合理性”によりガリレオは罪に問われたということになる。もちろん、この当時に「科学」があったかという問題はある。村上陽一郎によれば「科学は19世紀になってから初めて生まれたもの」だという。当時はあくまでも宗教を前提とした一般教養のようなものでしかなかったわけです。

 まぁ、研究の中ではここまで古い話を取り上げるのではなく、DDTあたりから検証しなおしてみようかと思います。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を読み直すかなぁ。
 現代の課題のほうは、食の安全とかナノテクとかそのあたりかな。もちろん海洋深層水も(ゼミ仲間のテーマなので)からめて考えていきたいと思います。

 今週末は「科学技術社会論学会」の大会が名古屋であります。その中でも課題につながる話がみえてくるといいなと思っています。


2005-11-08 09:57  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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